自己達成的予言

「儲からない」が自己達成的予言になっていませんか?

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自己達成的予言とは?

心の中の世界

人間の深層心理には自己達成的予言というものがあります。

これはあなたの人生を大きく変える現象です。

なぜなら人間には生きていく指針として無意識のうちに方向性を決め、そうなろうと行動する習性があるからです。

上記の説明では少しわかりにくいと思いますので有名な映画「マトリックス」を例にとって話をしていきたいと思います。

映画マトリックスにみる自己達成的予言の効果

この映画の登場人物たちは皆“預言者”に出会い、彼女の言葉を信じて行動をおこしていきます。

そして皆、物語がすすむにつれ彼女の言葉を信じることに葛藤するシーンがでてきます。

特にキアヌ・リーブス演じる主人公のネオは、預言者から「残念だけどあなたは救世主ではない」と言われながらも仲間からは「お前は救世主だ」と羨望をうけたために物語の序盤で自分は救世主なのか自問自答を繰り返し「オレは違う。」「オレじゃないんだ。」と度々葛藤するシーンがあります。

この自問自答して自分のことを救世主だと信じることができていない状態のとき、ネオはハッキリ言って強くありません。敵との戦闘では全くの無力といってもよいくらいです。

しかしながら“捕らえられたモーフィアスを救出しなければいけない状況=信じてやらなければならない状況”に追い詰められたとき一変して適と対等に戦えるようになります。(「信じはじめている」とモーフィアスが言うシーンがそれです。)

さらに物語の終盤、ヒロインのトリニティの「預言者は私が救世主を愛することになると言った。そして私はあなたを愛している。」という言葉を受けたときネオは敵を圧倒するパワーを発揮するようになります。これ以降、続編の「マトリックス リローデッド」、「マトリックス レボリューションズ」のネオはどんどん救世主らしくなっていきます。

つまり自分を信じることができなかったネオは"自分は救世主ではない"という自己達成的予言をもっており本来自分が持っている力を発揮することができていなかったのですが、自分を救世主だと信じはじめた瞬間から自己達成的予言をコロッとすり替えて救世主になることができたのです。映画『マトリックス』の詳細はコチラから

儲からないという幻想

笑顔のようにみえるお札

これを一般的な人の人生に置き換えて考えてみてください。

お金を稼ごうというときに「お金儲けは汚いことだ」とか「どうせ儲からない」とかいった負の感情を抱いていると、お金を稼ごうと行動していても心が反発して強くなりきれません。最悪の場合は自己破壊を引き起こしてしまいます。

このままでは自己達成的予言によって自分で儲からない道を選んでしまいかねません。

例えばある投資家は、億万長者になりたいと願った反面母親から「バカバカしいからやめなさい」と言われたことがきっかけで何度も億万長者目前で破滅を繰り返したという有名な話があります。しかしながら彼は、バン・K・タープ博士に出会い心理的な雑念を取り除いた途端1〜2年で25の会社と125人の従業員と2000万ドルの純資産を築き上げることに成功したのでした。
(※当時の1ドルは102円〜125円程度。1999年彼は10億ドル以上の資産を形成したといわれている。)

不意に大事ななにかを傷つけたくなる衝動

預言者に頼る人

また恋愛においても同じようなことが当てはまります。

お互いに愛し合っているのに自分や相手を信じることができないせいで破局してしまうカップルや夫婦がどれだけたくさんいることでしょう。逆に、自分を信じることができないせいで好きでもない人とずっと一緒にいる人もいるかもしれません。

最悪の場合、占い師に頼って本当に好きだった人との別れを決断してしまうこともあります。

もしあなたのなかに少しでも負の自己達成的予言があるのなら、その原因を記憶の中から探ってみましょう。

幼少期に両親から「どうせお前には無理だ」と言われ続けて育った子供は、大きくなるにつれメンタルブロックというものが生成され自分から諦めるクセがついてしまうといわれています。

しかしながら責任は自分にあると悟り、夢を妨げている原因を自覚することで自分を許し、自分を信じ意識的に結果を変えることで自己達成的予言を正の方向に向けることも可能になります。自己達成的予言を上手く利用するためにも自分を信じ希望に満ちた未来を思い描くことが大切なのです。

上手くいかないという思い込みを取り除き成功しないオプションをなくしていきましょう。

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