自分にも人にも感動を与える目標設定
「お金持ちになりたい」と目標を打ち出したあなたへ
あなたが、もし出世の階段を一段でも高く上ろうとかお金を少しでも多く稼ごうと目標を立てたのなら
一つアドバイスしておきたいことがあります。
それは“人は理想を追い求める目標を打ち出したほうが自分の能力を最大限に引き出すことができる”ということです。
昔から「心・技・体」といわれるように目標達成には心の影響が深く関わってくることをここで理解していただきたいと思います。
億万長者の秘密をきみに教えよう!
ロジャー・ハミルトン著の書籍「億万長者の秘密をきみに教えよう! 」のなかに登場するメンター(良き師)たちは決まって富を築いた方法を「一流の○○になったから」と語ります。
特に最初に出会うメンター“一流の眼医者”と主人公の9歳の少年リチャードとの会話にこんなやりとりがあります。
「ところでさ、きみの言うお金持ちって、どんな人なの?」 「『リチャードはお金持ちだね』って、みんなに言われるような人たちです。」 「お金持ちになる方法を教えてほしいなら、もうちょっと夢のあることを言ってほしいなぁ」 リチャードは少し考えた。 「スポーツカーをいっぱい持っているんですね。」 「あはは、そんなことが重要なの?」 リチャードは馬鹿にされたような気がしてムッとしたけれど、もう一度、聞いてみた。 「先生はどうやってお金持ちになったんですか?」 「“一流の眼医者”になったからさ」 |
どうでしょうか?
もしあなたの目標がただ「お金持ちになること」だったとしたら周囲の人の心を動かすことは難しいでしょう。
もしかすると自分の心でさえ動かすことができないかもしれません。
子育てから学ぶ自発的な行動の原動力
子育てを例にとると、行動をほめられて育った子供は何に対しても自発的に行動するようになることがわかっています。
反対に「あなたは天才ね」のように人格をほめられて育った子は自己イメージを崩すまいと守りに入る傾向がでてくると言われています。
これは成功の代名詞ともなったユダヤ人の教育方針に古くから伝わるもので科学的にもその効果が認められています。
行動目標と結果目標の項もこれに通じるところがあります。
この話から「スポーツカーをいっぱい持っている」とか「お金持ちと呼ばれる」、「出世して肩書きがある」自分を目標にするよりも自尊心をくすぐるような目標を打ち出したほうがあなたの能力を最大限に引き出すことができることにも納得していただけるのではないでしょうか。
できることならあなたには「お金持ちになること」以外にも何か心を揺さぶるような目標を持って生きてほしいと願っています。
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