目標のよい例と悪い例2/結果目標と行動目標

目標のよい例と悪い例/結果目標と行動目標

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結果目標と行動目標

目標を設定して走るマラソンランナー

目標には「結果目標」と「行動目標」といわれるものがあります。

「結果目標」とは勝利する、順位を上げるといった結果を重視した目標です。

例えば、マラソンで一位になるという目標がそうです。

「行動目標」とは特定の結果を導くために必要な、具体的行動や内容を重視した目標です。

例えば毎日20キロ走るというものです。

結果至上主義の問題点

結果目標は外的な要因で達成にブレが生じることがあります。それに対して行動目標は努力次第でほとんど達成可能ということができます。

ここで問題なのは、結果目標は自分以外の要素が大きく影響してくるということです。

結果を求めすぎると、それはストレスになることがあります。

もう一度、マラソンを例に検証してみましょう。

何の変哲もない地域のマラソン大会のはずなのに、たまたま出場したときに足の速い有名な選手がエントリーしていて一位を取られてしまうかもしれません。

逆に、先頭集団についていけなくなったと思ったら、先頭集団が事故にあい、たまたま一位が取れてしまう可能性もあります。

極端な例ですが「一位をとる」という結果目標に集中した場合、前者のようなことが起こって一位が取れなければ目標を達成できなかったということになってしまいます。反対に、後者のような例で一位をとってしまっては「努力しなくても良かったんじゃないか?」というような不純な気持ちがわいてくることもあります。

「結果目標」だけに注力しすぎると目標達成のプロセス(達成感を得ること)をうまく実現できず、自己嫌悪やおごり、不安、焦りなど自己否定につながる感情が強くなる可能性が出てくるのです。

これでは判断能力が低下し悩む時間が増えて行動に移りにくくなる恐れが出てきます。(行動する勇気が恐怖に抑制されてしまうかもしれいということです。)

“具体的に計画を練り直したり評価したりする時間”は目標達成に必要ですが、“自己否定をしている時間”は目標達成をより遠のかせる作用があるのです。

行動経済学の原理に陥ってしまうことにもなりかねません。

結果は意識しながらも、それは一旦脇に置いておいて、自分の力でコントロール可能な範囲、つまり「行動目標」に焦点を当てることで自信をつけたり駒を進めたりしやすくなるのです。

せっかく目標設定をしても、それが原因でやる気がなくなってしまうのでは本末転倒です。(成功しているとはいえません。)

結果を求めることも大切なことですが、「〜のために」→「〜をする」(マラソンで1位をとるために、今日は10キロを40分以内で走る)というように、結果目標にとらわれすぎずに行動目標を実行・改善していくことに注力してみましょう。

結果目標と行動目標を上手く使い分けて夢を実現するための原動力にしてみてください。



目標設定メニューへ source credit titles: 1.Austin Marathon runner / charlie llewellin/http://farm5.static.flickr.com/4009/4359017247_0f453b1773_m.jpg

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