ジェフリー・ベゾスの生涯・名言

amazon.com創業者

安定を投げ捨てて夢を追った男

項目人物像データ
本名:ジェフリー・プレストン・ベゾス
特徴:懸命で賢明、そして迅速
得意科目:物理学
出身大学:プリンストン大学
大学の専攻科目:電子工学・コンピュータ科学

ジェフリー・ベゾスの生涯

賢い少年

1964年1月12日、アメリカ合衆国ニューメキシコ州アルバカーキで生まれた。
母親が17歳のときに離婚しているため実の父親は不明。
ジェフ・ベゾスが1歳になる前に離婚して以来会ったことも無いという。
母親は17歳のときにジェフリー・ベゾスを出産し、ジェフ・ベゾスが4歳のころに再婚した。
再婚後の父親はエンジニアだった。
家族は父親の仕事の関係で引越しをすることが多く、ジェフ・ベゾス自信は夏にはたいてい祖父の牧場に引き取られトラクターの運転をしていた。
幼い頃から賢く、ドライバーを使ってベッドを分解して遊ぶような子で、父親が警報機や太陽電池の電子組み立てキットを買い与えたほどだった。
警報機を作って弟妹が自分の部屋に入れないようにしたり、車庫を実験室として改造したりと果敢に活動した。

さまざまな成功体験

高校のときコンピュータに興味を持ち始め、プリンストン大学では電子工学とコンピュータ科学を専攻することにした。
1986年に学士号をとり、大学を卒業後ニューヨークにある創業まもないファイテル社に入社し、金融取引に対応したコンピュータネットワークの構築に携わることになる。

次いで、信託銀行のバンカーズトラスト社に入社し金融アナリストとして勤務。
1990年には同社の最年少副社長に指名された。
しかし、副社長に指名されたバンカーズトラスト社は同年に退職し、D・E・ショー&カンパニーに就職する。
ここでは保険、ソフトウェア、インターネット分野のビジネスを模索した。
さらに、新しいヘッジファンドを考案しその企画が大成功をおさめ2年で上席副社長に就任することになる。

インターネットの可能性に魅せられて…

ある日、インターネットの成長率が年率2300%で伸びていることを知り衝撃を受ける。
そのとき以来、オンライン販売を念頭に置き何を販売するかを考え始めた。
数々の候補の中から、取引会社も充実していて商品数も圧倒的に多い書籍が最も適した商品だと絞込み自分でインターネット書店を始めることを決意する。

決意をしてからのジェフ・ベゾスの行動は早かった。
仕事を辞め、引越し先も決める前に「後から宛先を教える」という条件で引越し会社に荷物を預け、妻の運転する車の助手席でノートパソコンにビジネスプランを完成させ、電話で投資会社と交渉したというほどだった。
引越し先は大手書籍流通会社の倉庫が近くにあり、州税もかからないシアトルに決めた。
そして1994年、従業員3人を雇い、ついにインターネット書店アマゾンをスタートさせた。

amazon.com誕生

当初、会社の名前は魔法のおまじないにちなんだ「カダブラドットコム」にする予定だったが、友人から「死体」を意味する言葉の「CADAVER」に発音が似ているため変えたほうがよいのではないかという提案を受け、世界最大の河川にちなんだ「アマゾンドットコム」という名前で正式にスタートすることにした。
しかし創業から数年間、アマゾンは売上高は爆発的に増加するものの利益が上がらないという状況だった。
ジェフリー・ベゾスはこの利益が上がらなかった時期に「今は投資の時期だ」といって耐え抜く決意を固めた。
そんななか、アマゾンは1997年に株式上場を果たし、99年には時価総額が60億ドルにも上るほどの成長を見せた。

株式市場で圧倒的な支持を受けたジェフリー・ベゾスは同99年にタイム誌のパーソン・オブ・ジ・イヤーに選出された。
2000年、リーマンブラザーズのアナリストがアマゾン株を「買い」から「中立」に引き下げたことで少々痛手も受けたが、その後も同社は売り上げを伸ばし続けている。
更に、同2000年には個人投資会社「ボーソスエクスペディション」、民間の宇宙開発企業「ブルーオリジン」を設立し、さまざまに企業への出資と低価格の宇宙旅行を実現するために動き出した。

アマゾンは、現在誰もが知る世界最大のオンライン書店となっている。

ジェフリー・ベゾスの名言

  • 失敗しても後悔しないことはわかっていた。そして後悔するだろうとわかっていたのは、自分のアイデアを試さないことだったんだ。
  • 出版業界の構造を変えてみせる。
  • 会社にとってのブランドは、人間にとっての評判のようなものだ。むずかしいことをうまくやろうと努力することによって、人間は評判を獲得する
  • アマゾンは競争相手ではなく、顧客を中心に戦略を考えます。他者の戦略を真似るなんてことはしません。
  • 自分の情熱を本気で注げる仕事であること。そしてお客さんにとって大きな価値を提供できるかどうか。この二つが揃っていれば成功への道は大きく開かれていると思って間違いない。
  • 成功の秘訣は、他社の動向に気を取られないことだ。

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