ヘンリー・フォードの生涯・名言
フォードモーター創業者
ヘンリー・フォードの生涯
生まれ
1863年、アメリカミシガン州で誕生する。
父親は農場を経営していた。
幼い頃から機械いじりに興味があり、友人の時計を分解しては組み立てるのが大好きだった。
フォードは12歳の頃には、自分で設備を整えた機械整備場でほとんどの時間を費やすようになり、15歳でガラクタからエンジンを組み立てることに成功している。「子供心にもっとやり方を工夫すればたくさんのことができるのではないかと思っていた。」と後に語っている。
青年期
16歳で学校を辞め、週給2ドル50セントでエンジニアの見習い工として働き始める。わずかな給料の足しにするため夜は宝石店でも働いた。
1888年に結婚。
1891年にあのエジソンの照明会社の技術者になり、2年ごにはチーフエンジニアに昇進する。
この頃から自宅で機械設計のプロジェクトをあたためつづけ、1986年にははじめての自宅の納屋で原動付き4輪車を製作に成功する。
フォードは働き始めてから8年間、毎日12時間の勤務後、自分で発明に取り組んでいたが、自動車の将来性に投資してくれる人もおらず疲れきっていた。
あるときパーティー会場で尊敬するエジソンにはじめてあったとき自分の自動車への熱い夢を語り、エジソンに励まされたという話もある。
自動車会社を設立
フォードはその後エジソンの会社を退社し、他の起業家とデトロイト自動車会社を設立する。
ここではグロスポイントの自動車レース用に車を作り、自分で運転し、次々に圧倒的な勝利を収めた。
1900年に2番目の会社であるヘンリー・フォード・カンパニーを設立する。
ここでは共同経営者に社を追われ、フォードはこの会社を去ることになる。これが後にキャデラックといわれている会社である。
1903年にフォードはフォード・カンパニーを設立する。
キャデラックの車は値段が高く、一般の人には手が届かないものとなっていたためフォードは大衆が乗れる車を作りたいと考えていた。フォードの最初のモデルは1905年のA型フォードモービルで価格850ドルで競合車よりも安く質素だが頑丈な設計から成功を収めることができた。
T型フォードの発表
続いてT型フォードを1908年に発表し、宣伝のためレースにも出場させた。このT型フォードは需要があまりにも多く生産ラインの見直しをしなければならないほどだった。
このT型フォードはアメリカのシェアの半分を占めるほど売れた。
しかし、生産ラインの作業は厳しく労働者の定着率が悪かった。このためフォードは最低給与を一日あたり5ドルという引き上げを行い労働者の固定化をはかった。この作戦はさまざまな地方からあまりにも多くの就職希望者が押し寄せ消防隊がこの群集を抑えるために放水までするほどの威力をはなった。
1919年に社長の座を息子のエドセル・フォードに譲る。(ヘンリー・フォード自体は経営にかかわり続けた。)
この後、ヘンリー・フォード自身の功績はあまりうまくいかず、第二次世界大戦で息子のエドセルを失い、その1945年孫のヘンリー・フォード2世に経営を任せる。
1974年に84歳で他界する。
ヘンりーフォードの名言
- 成功に秘訣というものがあれば、それは他人の立場を理解し、自分の立場からも物事を見られる能力である。
- 若者は、自分を人と違ったものにする個性の種を一つでも探し出して、全力を尽くして育て上げることだ。社会と学校はこの種を奪い、誰も彼も一まとめに同じ鋳型に押し込めようとするだろう。だが、この種を失ってはいけない。それは自分の価値を主張するための、ただ一つの権利だから。
- 黒以外の色でなければどんな色の車でも作ろう。
- 進歩と歩調を合わせて進む方が、進歩を妨げるよりも健康的である。
- 現代の悩みは、人が自分のために何かをしてくれるものと期待している人間が多すぎることだ。今日の大部分の問題の解決は、自分で何かをする一人一人の中に見出される。
- 努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。
- たいていの成功者は他人が時間を浪費している間に先へ進む。これは私が長年、この眼で見てきたことである。
- あら探しをするよりも改善策を考えなさい。
- 財産は来るもので、作るものではない。
- 利益以外生み出さない企業は、好ましくない種類の企業である。
- 障害がおそろしいものに見えるのは目標から目を離すからだ。
- 結果がわかっていなくても前進することだ。やってる間に結果もでよう。
- あわてると何一ついいことがない。一直線に目標だけを見なさい。障害が目に入らないように
- あなたが「できる」と思おうと「できない」と思おうとどちらも正しい。
- 市場が良い商品で飽和することはないが、すぐに悪い商品で飽和する。
関連書籍
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藁のハンドル (中公文庫―BIBLIO20世紀)
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