集中力に欠ける・やる気がでない―そんな時は環境を整えよう!

環境を整える

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「やる気はある!」はず…なのにできないのはなぜ?

どうしてできないの?

どんなに明確な行動目標をもっていてもどんなに自分に厳しくしてもどうしても計画に集中できないときが人間には必ずあります。

そんなときは環境を整えるように仕向けることを考えてみてください。

なぜなら人間は、特に日本人は周りの環境に強い影響を受けてしまうものだからです。

きっとあなたも、デスクワークをしている最中に同僚から「今夜飲みに行かないか?」と誘われたら勤務時間内に仕事が終わりそうになくて焦っていても一度手を止めて返事を考えることでしょう。

無視するわけにもいきません。

そんなとき疲れていればいるほど集中力は削がれ、自分の心境や飲み会のこと、友人のこと仕事のことなど様々なことに注意が分散してしまうのではないでしょうか。

計画が進まない問題は、自分ではなく環境にあった

飛行機が離陸する瞬間

航空業界には「ステライル・コックピット(無菌操縦席)」という規則があります。これは航空機が1万フィート未満を飛んでいるときコックピット内で飛行に関係のない内容の会話をすることを禁止する規則です。

航空事故の大半が離陸と着陸の際におこっていることから離着陸時にパイロットの集中力を削がないためにこの規則ができたといわれています。

そんななか、時間に追われているエンジニアを抱えていたあるITグループがこの考えを知り“火曜日・木曜日・金曜日の午前中は沈黙をまもらなければいけない”というルールを導入した結果、3年かかるとされていた新製品の開発を9ヶ月で達成するほどの変化を起こした事実があります。

振り返ったときメリハリのない一日を過ごしてしまうと多くの人はうなだれて自分を責めてしまいますが、ときにそれはセルフコントロールの問題ではなく環境の問題である場合があるのです。

環境が変わると人が変わる

2000年、ある映画館で、ある実験が行われました。

その実験とは、何も知らない観客全員に無料でポップコーンを提供するというものです。

ただし、このポップコーンには仕掛けがしてありました。まるで発泡スチロールを食べさせられているのではないかと思うくらいまずいのです。

あるグループにはMサイズの容器を渡すようにし、もう一方のグループにはLサイズの容器を渡すようにします。ちなみにどちらの容器もポップコーンが残るようにわざと一人ではとうてい食べきれないほど大きいものにしていました。

そして映画の上映後に容器を回収し、一つひとつ重さを正確に測定することで“容器の大きさによって食べる量に変化が生じるか”を知ろうとしたのです。

結果は驚くべきものでした。

Mサイズの容器を渡された人たちよりもLサイズの容器を渡された人たちの方が平均53パーセントも多く食べることが証明されたのです。

このことから次のことがわかります。

まずいポップコーン、しかも無料で貰ったものでも私たちは食べ物を手に持っていたら食べてしまうのです。容器が大きければさらにたくさん食べてしまうのです。

効果的な環境変化方法

このような無意識の行動を制御するためには環境を変えてしまうことが必要不可欠です。

意志の力だけに頼っていたらヘトヘトになってしまいます。

日頃からクレジットカードを利用する人はカードを持ち歩かないようにするだけでお金を節約できます。

お茶碗を小さくするだけでダイエットに成功する人も少なくありません。

寒色だった照明の色を暖色にするだけで寝つきが良くなるのも事実です。

机の周りのものを整理整頓するだけで仕事の能率が上がります。

ほんの少し環境を変えるだけで無駄な集中力を使わずに済むのです。

もし目標の方向性が定まっていて気力も十分あるはずなのに計画が進まないのなら、自分を責めてばかりいても解決しないときがあると認識し、環境を変えてみてはいかがでしょうか。



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