イエス誘導話法を使うと断られる確率がグッと減少する
TOP > 恋愛にも使える?ビジネス心理術講座 > イエス誘導話法
イエス誘導話法とは
イエス誘導話法を知っていると“ちょっとした頼みごと”から“大事な商談”、“愛の告白”までイエスと言ってもらえる可能性を高めることができます。
人は「イエス」と言わされ続けると、徐々に「イエス」ということに抵抗がなくなりイエスということに慣れてくるといわれています。心理学ではメンタル・セット(心構え)といわれます。
さらに何度も自分と同じ意見のことを言う人に対し「なんだか自分と話が合う人だな」と認識し始める傾向があります。
イエス誘導話法とはこのような意識を利用した心理術です。
たとえば次のような場面を想像してみてください。
アパレルショップの店員による自己説得
あなたが服を買いに行ったとき、店員さんが色々な質問をしてきます。
- 今日もいい天気ですね?週末、天気が荒れるらしいですね?
- 今までのジーンズはパリッとしすぎていて動きにくいですよね?
- 今、これ、とっても流行りなんです―テレビで見たことありませんか?(周りの人もこれをもっていませんか?)
- あそこの店員も同じものを着ているのですが似合っていると思いませんか?
- きっとあなたにも似合うと思うので一度だけ試着してもらえませんか?
- 買うとしたらバーゲンが終わる前の今がお得だと思いませんか?
あなたも、上記ほど強行した流れではなくとも、このような質問を一つはされたことがあるのではないでしょうか?
そして買う予定ではなかった服を買ってしまったことがあるのではないでしょうか?
これはイエス誘導話法の典型的な例だといえるでしょう。
このように、誰でもイエスといいそうな常識的なことを質問してイエスを何度も引き出すと最後のクロージング(だからこれを買いましょうという流れ)にもっていきやすくなるのです。
また、簡単な問題から取り組むと勉強がはかどるというのも同じ原理が働いています。
どうしても断られたくない提案をもちかける場合イエス誘導話法を試してみてはいかがでしょうか?
イエス誘導話法の失敗例
ただし後々お互いに迷惑を被るであろうその場限りのイエスを引き出すためにイエス誘導話法を使うべきではありません。
例えば相手の気持ちも考えずにイエス誘導話法を巧みに利用して商品を半ば押し売りのように買わせる、別の重要な用事を断らせる、肉体関係を強要するなどをしてしまうと相手もあなた自身も深く傷つくことになるでしょう。
またイエス誘導話法を乱用して、無理難題ばかり頼んで、日頃から信頼関係を構築していなければいざというときに頼み事をきいてもらえなくなることでしょう。
あなたの誠実さを信じています。
そして予期せぬ頼み事をされたとき、あなたは、無意識にイエス誘導法の誘いにのるのではなく自分自身の判断基準に従ってイエスかノー、あるいはその他の選択ができる人になってほしいと思います。
注意:「イエス」とは反対に「ノー」の場合も同じことが言えます。相手に「ノー」といわせ続けると逆効果になってしまうので質問には気をつけてください。
source credit titles 1.Silhouette / Ashley Campbell Photography 2.Big Heart of Art - 1000 Visual Mashups / qthomasbower