直近偏向/8つの認知のゆがみ
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直近偏向とは
直近偏向は全ての人間、もちろんあなたも持っている危険な潜在意識です。
直近偏向とは過去のデータや経験よりも最近のデータや経験に重きを置く傾向のことをいいます。
直近とは、現時点から最も近いことをいいます。
偏向とは、中正を失っていること、かたよった傾向のことをいいます。
ちなみに中正とは“偏らず正しいこと”をいいます。
直近偏向に陥ってしまうとどうなる?
直近変更に陥ってしまうと目標に到達することが難しくなってしまいます。
直前に起こった出来事にとらわれすぎて全体が見えなくなるのです。
例えば付き合っている彼氏(彼女)がいるとします。結婚まで考えるほど二人は愛し合っているはずなのですが、直近偏向が起こるとそれがたった一回の喧嘩で別れてしまうことになるのです。そうなると「なんで別れたのだろう」と後になって自分の間違いに気付き後悔することになってしまいます。
株式やFXのトレーダーは、最近行った売買取引の結果にとらわれて自分の手法や意思決定に疑問を持ち始めてしまいます。そして、緻密に練った完璧な計画であっても、たまたま1度失敗してしまっただけで全部台無しにしてしまうのです。
上手くいく営業手法を実践していても一人のお客さんにボロカスを言われて萎えてしまい、それ以降営業手法を変えてしまう人もいます。
スポーツにも同じことがいえます。自分より上手い先輩からコツを教えてもらったとき、最初は喜び勇んで練習に励むことでしょう。しかしながら練習に励んでも結果がでないとすぐに止めてしまうものです。そして後になって「あのとき先輩が言っていたことはこういうことだったのか。もっと反復練習していればよかった」と気付くハメになってしまいます。
自分で言っていて耳が痛くなります(苦笑)
結果を出すことに焦り一度や二度の失敗で素晴らしい伴侶や計画、手法を簡単に手放してはいけません。
人間に直近偏向は必要なもの?
ただし学習プロセスとして、人間は、失敗を繰り返しながら直前に起こった出来事から多くのことを学びます。
そのほうが新しいことを効率よく覚えることができるからです。
本来は人間の成長に欠かせない特性なのですが、時に偏った判断を下してしまい成長を妨げてしまうケースがあるのです。
直近偏向を知らない人は、手段が目的になっていることに気がつかないかもしれません。
直近偏向を認識し自分を客観的に見直すために、瞑想する時間を確保したり人に意見を求めたりといった手立てを考えましょう。
あなたの周りで直近偏向に陥ってしまい悩んでいる人がいたら客観的な視点から注意を促してあげましょう。
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