気付いたときにはもう遅い!処理効果がもたらす大損
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処理効果とは
処理効果とは、利益は早く確定し、損失はできるだけ長くしのごうとする傾向のことをいいます。
処理効果という心理が働くと人間は正しい判断ができなくなることがあります。
人間が欲深い生き物だということは、きっとあなたも理解していることでしょう。
もし株をするとしたら次のようにあなたも考えるのではありませんか?
「買って、上がったらすぐ売って儲けを出そう。もし下がったとしても、持ち続けていればまた上がってくるだろう。そして上がったときに売ればいい。そうすれば100%勝てるはずだ!」
しかし、現実は下がった株はなかなか上がってきません。
そして、損が耐え切れなくなった時点であなたはこう思うのです
「株なんてやるべきではなかった。」
周りの人にはこういいます
「株なんて大金を失うだけだ。ギャンブルと同じだ。やめておいたほうがいい。私は大損をした。」
―この最初の考え方こそが処理効果の最も代表的な例です。
実は、これは正しい判断をしているつもりでも、全く考え方が逆です。
投資の格言
投資の世界ではトップスコーラという言葉が使われます。
これは最も重要な格言の一つです。
Take Ours Profits Slowly,Cut Off Loses At Onceの頭文字をとった造語で日本語では「損は小さく、利は伸ばせ」と訳され有名です。
先の例の考え方では「利益は小さく、損は大きく」となっていくのです。
図にしてみるとわかりやすいですね。
しかし、人間はこの「損は小さく、利は伸ばせ」という格言を知っていたとしてもなかなか実現させることができません。
なぜ、処理効果について取り上げているかというと、目の前にニンジンをぶら下げられて走る馬と同じような人生をあなたにおくってほしくないからです。
小さい利益を狙い、大きな損をするものではありません。
最初にキツイことがあっても大器晩成を願って一歩一歩進んでください。
処理効果をもたらす原因として結果偏向や直近偏向という心理作用があることを考えるとよりご理解いただけるとおもいます。
あわせて読んでください。
→[結果偏向のページへ]
→[直近偏向のページへ]
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