時間管理術/第二領域に集中する

多くの時間管理本に共通する秘訣

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第二領域とは?

時計

第二領域とは、時間管理のマトリックスのうち「重要だが緊急ではない」活動をいいます。

時間管理のマトリックスの表をご覧ください。

「7つの習慣」を著したスティーブン・R・コビィー博士が提唱した時間管理法で、この第二領域の活動を日頃から意識することで時間に追われる生活を解消することができるといわれています。(事実そうです。)

スティーブン・R・コビィー博士は、ありとあらゆる「成功」に関する文献を調べ上げ、独自の成功法則をまとめ、最も高い“効果性”のある時間管理法を生み出しました。

その方法が「重要事項を優先する」です。

私が知る限り、多くの時間管理に関する本を読んでいると、必ずといってよいほどこの原則に行き着くことになります。(「時間管理をすることの最大の意味は、大切な目的を達成するために優先課題を考え計画を実行すること」という教え)

  • メモを取るのはなぜか?
  • スケジュールに予定を書き込むのはなぜか?
  • 多くの書籍が「断る力を身につけろ」と言っているのはなぜか?

全ては“成功するため”に必要なピースを理解するためではないでしょうか。

コビィー博士のこの原則(重要事項を優先する)には、その成功のピースが集約されているともいえます。そしてその原則の核となるのが第二領域と呼ばれる範囲の活動なのです。

※成功の定義:成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って一つ一つ実現していく過程である。―ナポレオン・ヒル

第二領域に集中するとどうなる?

第二領域に集中すると日常から嫌なことが消えます。

なぜなら第二領域の活動は、「おもしろくない」「忙しい」活動に先手を打って解決してしまう効果があるからです。

  • 貯蓄を計画的に行っていればお金に困ることはなくなるでしょう。
  • 知識を蓄積する意識をもっていれば、大事なときに役に立つでしょう。
  • 日頃から食事に気を使っていると、病気を未然に防ぐことができるでしょう。
  • 計画的にすませておけば締め切り間近に仕事に追われることもないでしょう。
  • 部屋の片づけを定期的にしておけば突然の来客に慌てることもなくなるでしょう。
  • 重要事項が明確になっていればテレビを無意識につけることもなくなることでしょう。
  • 本当にやるべき事をスケジューリングしていれば“行きたくもない友人の遊びの誘い”を断ることができるでしょう。
    大切な人との関係作りを日頃から積極的に行っていれば嫌われることもないはずです。

もし日常から「おもしろくない」「忙しい」をなくしたいと思うのであれば第二領域の活動を率先して行っていきましょう。

第二領域に集中する方法論

営業時間外の町

第二領域の活動を率先して行っていく方法ですが、これはまず時間を捻出することが必要です。

時間管理のことを英語ではtime-keepingということからも、時間の確保の重要性がわかるとおもいます。

次に、時間を捻出したらその時間に何をするかを考えてみましょう。

せっかく時間を捻出しても第二領域以外の活動を行っていては生活は改善されません。

あとはそれらを行動計画に落とし込み“実行”していくのです。

例えば世界最古の成功哲学書を著したともいわれている小説家アーノルド・ベネットが提唱した時間の確保方法は「“一日”を正しく認識しろ」「仕事から帰ったら2日に一度は1時間半の時間を確保し、趣味(オーケストラを聴く・家族と接する・読書をするなど)を持ち、それを続けろ」「早起きをしろ」「計画は週6日のなかにおさめろ。1日は“たなぼた”だと思え」と説いています。

成功の民として有名なユダヤ人には「シャバット(安息日)」と呼ばれる伝統があります。土曜日(もしくは日曜日)は、営業も事務も家事も一切の仕事をせず過ごさなければいけない日なのです。この日はテレビをはじめ家電製品の電気をつけることも文章を“書く”ことも禁じられています。その時間を使って家族で一つのテーマについて語り合ったり読書をしたりするのです。

旧5千円札の肖像としても有名な新渡戸稲造も「修養」という言葉で第二領域と同じような理論を展開しています。修養とは身を修め養うと書くように、知識を高め、品性を磨き、自己の人格形成につとめることをいいます。

時間を捻出することができたら、この「修養」を規範とした活動を思い浮かべてみるとよいでしょう。

今日から、今すぐ第二領域にシフトしていこう!

ダイヤモンド

ここまで第二領域に集中することをモクモクと書き連ねてきました。

しかしながら「習慣」というものは、なかなか変えにくいものです。

心の底から重要だと思えることを見つけ、“小さな成功”を積み重ねながら少しずつ・焦らず第二領域の活動へシフトしていきましょう。

「どうしたらねぇいかした人間になれる?…中略…オノレを知れ そんで強くなれ」―稲葉浩志 作詞作曲O.NO.RE



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