他人の行動をいかにも自分のことのように疑似体験するミラーニューロン
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ミラーニューロンとは
ミラーニューロンとは猿の脳のなかに発見された神経細胞の一種です。
ミラーニューロンのミラーは「鏡」を表しています。人は鏡のように他人を自分に投影しているのです。
このミラーニューロンは他人の行動を見ているとき活発に動きます。
ミラーニューロンはあたかも他人がしている行動を自分もしているかのように脳に作用するのです。
ミラーニューロンのおかげで人は他者の行動を理解したり、模倣したり、シュミレーションしたりすることができるといわれています。
このミラーニューロンが発達しているため人間は他人のことを自分のことのように感じることができるとも考えられています。(心の理論といいます。)
ミラーニューロンの実験
イタリアの歴史深い小都市「パルマ」にあるパルマ大学に一匹の猿が飼われていました。
この猿は頭に電極を計る装置をつけられてはいたものの研究員たちと友達のように接し幸せそうに暮らしていました。
ある夏の暑い日のこと一人の研究員がアイスクリームをもって研究室に入ってきたときのことです。
アイスクリームをおいしそうに食べる研究員をみるやいなや猿の脳内の電極が異常なほど反応を示しました。
その反応を調べてみるとアイスクリームをもっていないはずの猿の脳内で研究員と同じようにアイスクリームを手に持ち、おいしくアイスクリームをなめていると認識されていたのです。
(実際にアイスクリームを食べる動作はともなっていないにも関わらず唾液分泌をうながしてアイスクリームを味わってる反応が出ていました。)
それがきっかけとなり今ではミラーニューロンの研究が盛んに行われています。
ミラーニューロンの発見は10年で最も重要な発見といわれ神経科学界に激震を走らせました。
(※実際に人間の脳で研究することは難しいため人間の脳内にミラーニューロンが存在する確証は得られていません。)