打ち消し言葉を辞めるとコミュニケーション能力が上がる
TOP > 恋愛にも使える?ビジネス心理術講座 > 打ち消し言葉を辞めるとコミュニケーション能力が上がる
打ち消しの言葉・否定語を避ける
落ち込んだ友達を励ますとき、よくできた子供をほめるとき、好きな人に告白するとき、買い物などちょっとした頼みごとをするとき…
「〜でない」「〜はするな」といった否定の言葉を使うと勘違いが増えるのでできるだけ打ち消しの言葉は日常生活で使用しないほうがよいでしょう。
人間の脳はあいまいなものです。
「〜しないでください」という言葉は否定の意味を持たない言葉に置き換えられてしまうのです。
特に高齢者になればなるほどネガティブな言葉を排除する傾向が高くなります。
60歳以上の高齢脳になるとポジティブな情報を積極的に聞き入れ、ネガティブな情報には反応しない傾向が強くみられるようになります。
おじいちゃんに「薬を忘れないでね」といっても、言ったはなから忘れていることがあるのもこのためだといわれています。
一方、若者の脳はネガティブな情報にもポジティブな情報にも敏感に反応します。
野球の試合中「三振するな」という声はかけないほうがよいでしょう。
「三振するな」という掛け声は『三振』自体を連想させることになります。
これからヒッティングにかまえるときに三振を連想させてしまうと三振したくない思いが選考して緊張が増します。
出塁するという明確な目的から意識がネガティブな方へ向いてしまいます。(※試合への影響は個人差がありますが潜在意識のなかで「三振」の文字が頭をよぎることはたしかです。)
数々の自己啓発本でも同じようなことが書かれています。
「ザ・シークレット」や「思考は現実化する」、「成功の9ステップ」、「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズといった有名な本でも打ち消しの言葉の使用を禁止しています。
「事故に合わないようにしよう」「詐欺に引っかからないようにしよう」といえばいうほど事故や詐欺を引き寄せてしまうといいます。
もし、おつかいを頼むのであれば「牛乳を買ってくるのを忘れないで」ではなく「牛乳を買って帰るのを覚えておいて」と頼むと記憶が置き換えられず任務の遂行を促すことができるでしょう。
以上のような理由から心理的な観点からみても脳的な観点からみても打ち消しの言葉づかいは控えたほうがよいのです。
なにげない日常生活でやってみてください。