立てた目標をセルフチェックしよう!
夢が漠然としている!?
目標ができたら、今のあなたの心の声に照らし合わせながら“できあがった目標”をセルフチェックしていきましょう。
※まだ明確な目標ができていない人は目標設定に関するいくつかの記事をご覧ください。
目標は慎重すぎるくらい入念に確認してほしいと思います。
目標がしっかりと定まっていなければ、そこから派生する「計画」も「行動」も、―全く意味のないものになるとはいえませんが―まるで段違いのボタンをしているように効果が半減してしまうからです。
また、心から達成したいと思っていないとその目標を達成するまでの過程を楽しむことができません。
そこで次の10の質問に答えていってほしいと思います。
- 目標を達成するために差し出すことになる代価が生活に与えるダメージに耐えられるか
- その目標は達成した後で後悔するようなものではないか
- なんでもいいから最初の一歩が今すぐ踏み出せそうか
- はじめから無理と思うような目標ではないか
- 本気でその目標を達成したいと思っているか
- 具体的に進行状況がチェックできそうか
- 誰かを傷つける目標になっていないか
- 積極的・前向きな目標といえるか
- 数値・定量化できているか
- 目的意識があるか
これらの質問に答えて、もし今の段階で“できあがった目標”に違和感を覚えたら、論理的な部分なのか精神的な部分なのか、2つの内どちらに問題があるのか考えてみてください。
それが論理的なもの、例えば「お金持ちになりたい」とは思っているけれど具体的な金額設定や定義付けができていないとか、である場合目標を明確にする設定する基準に従ってもう一度目標を仕上げてみてください。
違和感が精神的な部分からくるものならば、なんとかして目標と心を一致させるよう努力していきましょう。
目標を心に合わせていくも良し、目標に心を合わせていくも良しです。
気持ちの変化を実感する瞬間
精神と目標(過去の経験と未来の願望)をつなぎ合わせていく肯定は2種類ありますが、ここでは目標に心を合わせていく方法をご紹介させていただきます。
目標を下げるのは簡単ですが、心を上げるのはなかなか難しい作業だからです。
ナポレオンの辞書に「不可能」という文字はないのと同じように、一見困難に見える目標でも心が追いついてくると案外完遂してしまうものです。
例えば、体重160キロある人が1年で80キロ痩せてハリウッドスターのような身体を手に入れたいと思ったとします。彼をJ君と名づけましょう。
「体重が160キロになるまで怠惰な生活を繰り返してきた人が、1年に80キロも痩せるなんてできるはずがない」と周りのみんなは言いました。
本人も「痩せられないかもしれない」と薄々感じています。
それでもJ君は、その日のうちにスポーツジムに通うことを決め、トレーナーにトレーニングメニューを考案してもらったのでした。
―ジムに通いだして1週間が過ぎたときJ君はこう思いました。
「全然体重は落ちないし、こんな苦しいことをやっていても意味がないのではないだろうか?これじゃあ1ヶ月で5キロ痩せることも難しいだろうし、その前に僕が死んでしまう(苦笑)」
ただし、このように感じて多くの人がジムを去っていくなか、J君は諦めませんでした!(無理だと思っているのにもかかわらず…)
―すると1ヶ月後、身体が健康になり目覚めがよくなったり筋肉がついたことがわかってきたりといった効果を実感することになったのです。
「おぉ!最初は40キロしか上がらなかったベンチプレスが60キロまで上げられるようになったぞ!」
(※ベンチプレス:重りのついたバーベルを持ち上げることにより胸の筋肉を鍛えるトレーニング)
逃げ出さなかった彼の心には達成感や満足感、充実感、自信といったものが育まれ始めてきています。(でもまだ11ヶ月先の目標に追いつけるとは信じきれていません。)
―3ヵ月後、とうとうJ君も「もう止めようか」と思い始めました。しかしながら、ここまで来ると不思議ともう少しやりたくなるものでJ君の頭には「でも止めるのは勿体無い」という感情が芽生え始めていたのでした。
―半年もすれば、行動を繰り返していくうちに目標に心が追いついてきます。体重こそまだ10キロ程度しか減っていないもののJ君の心と身体は明らかに変化してきているのでした。
「もうできなかったときのことは考えない!身体も動くようになってきたしお菓子のことを考えることもない。きっと残り70キロくらい痩せることがきるはずだ!痩せるしかないんだ!」
―9ヵ月後、批判的だった周囲の人もみんなJ君の目標が達成されるのを応援し始めます。もう誰も心に「違和感」を感じている人はいません。
―1年後にJ君がどうなったのか、それはあなたの想像にお任せします。
ただいえることは、それくらい痩せて、しかも見事な筋肉を作り上げた人は実在するということです。
世の中には、最初は軽い気持ちで始めたはずなのに、筋力トレーニングに熱中していく人がたくさんいます。(最初はイヤイヤやっていたはずなのにいつのまにか度を越えて中毒者のようにはまり込んでいく人も多いものです。)
ゴールが見えないレースも徐々にゴールが近づくにつれ達成可能に思えてくるのです。
おそらく私たちは年齢に関係なく子供の頃からそういう性質を持ち続けています。
「論理的に無理」なのか「精神的に無理」なのか見極める必要がありますが、多くの場合「不可能」だと感じるのは精神的な問題で、「精神的に無理」だと感じる部分は“向上”させることができるのです。
自分で自分を説得する=意志の力
“できあがった目標”を達成したときのことを想像してワクワクするのであれば、無理だと思っても、行動してみましょう。
目標を見失うことなく無意識に訴え続けることで人の心は徐々に変化をみせるものなのです。
もし目標達成を心から信じきることができないのであれば、このページを何度も読み返し、行動し目標と心のバランスを整えるべきでしょう。(紙に書き出した目標を毎朝晩読むだけでもよいのです。これを深層自己説得と言います。)
それでも明確な目標でないと感じたら目標を明確にする設定する基準を参考にして目標を改善してください。
実践を交えながら“目標の不明確さ”を排除し目標を明確にしていきましょう。
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