知覚のコントラスト
みんなが騙される知覚のコントラストとは
『知覚のコントラスト』という人間の深層心理にせまる原理があります。
これを知らない人は損をしてしまいます。
あなたも買い物に行ったとき次のような体験をしたことがあるかもしれません。
某家電量販店に洗濯機を買いに行ったときのことです。
はじめは安ければ安いほどよいと考えていました。
売り場に入ると最新のドラム式洗濯機が一番に目につき、通りがかりに値段を見てみるとなんと18万5000円!
どんな機能がついているのか気になったので足が止まってしまいました。
すると便利な機能のオンパレード…ただ予算的に購入は諦めることに。
それから洗濯機売り場を見ていると3万円~7万円といった洗濯機がズラッと並んでいました。
3万円のモノでも家庭で使うには十分な機能が備わっていたのですが、それでは物足りないような気がしてしまい、奮発して5万円する洗濯機を購入してしまいました。
上記のような例は『知覚のコントラスト』が作用しているといえます。
人間には最初にみたものを基準にして物事を計る習性があるのです。
上記の例とは反対に、安いものを最初に見ると他のものが異様に高く感じるのも知覚のコントラストです。
おもしろい実験があります。
右手をお湯に、左手を冷水につけておいてから両手を同じ温度の水につけたとします。
すると右手は冷たく感じ、左では温かく感じてしまうのです。
これも最初に知覚したものが基準となって次の感覚を錯覚させるよい例です。
もしあなたが営業マンならチープなものを先に薦めるのは注意してください。
ただ単に買ってくれなくなるだけに留まらず購入意欲自体を無くすことになってしまうのですから。
もしあなたが自分の浪費癖に困っているのであれば購入につながる衝動を抑えることにも役立てることができるでしょう。
本来の目的を達成するためにも知覚のコントラストという習性を認識しておくことをオススメします。