『原因と結果の法則』に対する機械論的見方と目的論的見方

『原因と結果の法則』に対する機械論的見方と目的論的見方

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『原因と結果の法則』に対する機械論的見方と目的論的見方

目標を達成しようと志し『原因と結果の法則』を考えたとき二つのことを考慮する必要があります。

それは機械論的見方と目的論的見方です。

機械論的見方とは『αをするからAが起こる』という見方です。

目的論的見方とは『βという起こるべきもののためにαが起こる』という見方です。

どちらも物事の原理原則を説いていますが前者は肉体的、後者は精神的な表現になります。

一般に「原因と結果の法則」が語られるとき、私たちは機械論的見方をする傾向が強いでしょう。

例えば[勉強をしなければ成績が落ちる]というのは誰もが納得のいく原因と結果の法則です。

ただ、ここで[誉められたいから成績をあげるために勉強をする気が起こる]ということを忘れてしまうと危険なことになってしまいます。

目的がないのにαは起こらないのです。これが目的論的見方です。

[種を蒔くから収穫ができる]というのと[食べるために収穫したいから種を蒔く気が起こる]というのでは微妙にニュアンスが違うことに気づいてもらえるでしょうか。

成功するためにはどちらも必要なことになります。

目的論的見方の重要性

原因と結果の法則を説く人の中には「あなたの気持ちはどうでもいい。同じように行動すれば嫌でも同じ結果を得ることができる。」という人がいます。

たしかにそれも一理あるでしょう。現に成功者たちの伝記には嫌々ながら重い腰をあげ働いたという物語が描かれています。

しかしながら「こぶとり爺さん」のように同じことをしても心の持ちようが違うだけで違う結果が引き起こされた物語も私たちは知っています。(昔々あるところに頬っぺたに一つのコブを持つ二人の老人がいました。ある日そのうちの心優しい一人が鬼に出会いコブを取られるという事件が起こりました。このおじいさんは今までストレスだったコブがきれいになくなり嬉しく思いました。それを知ったもう一方の意地悪お爺さんが、自分も鬼に会ってコブを取ってもらおうとしました。しかし鬼はこのお爺さんに前のおじいさんのコブをつけてしまったのでした。※詳細は絵本をご覧ください。)

目標を達成するためには精神と肉体は常に同じ方向を向いている方がいいのです。

機械的見方の間違い

とはいえ実は、私も高校時代までは機械論的見方しかできない人間でした。

とにかく練習すれば結果は後からついてくると思って野球をしていたのです。自分では気づいていませんでしたが友人が言うにはかなりストイックに練習をこなしていたそうです。

そんななか中学・高校時代の親友がメンタルトレーニングを取り入れて大変身しました。もともと努力家だった彼は、後に大学の人から「県内でもトップクラスの実力があった」と称賛されるまでに成長したのです。

一方、高校野球最後の夏、私は肉体も精神も病んで全く野球を楽しむことができなくなっていました。私は目的論的見方を身に着けるのが遅すぎたのです。

このように機械論的見方だけを信じ体にムチを打って原因を作り出すことはできるかもしれませんが、心も体もケアをして活力に満ちた状態で結果を求めた方が効率を上げることができるのです。

本当にほしい結果があるのなら心と体の双方向に働きかけることを忘れてはいけません。

「原因と結果の法則」は心技体すべてに適応するべき法則なのです。



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