知らないと落ちる!グループ討議(ディスカッション)のルール
グループ討議(ディスカッション)とは?
就職活動には個人面接や集団面接以外に、グループ討議(ディスカッション)をすることもあります。
グループ討議(ディスカッション)の内容は、決められた時間内に時事問題や社会問題を含む哲学的な本当の答えがみつかっていないような難問についてチームで討議しあうものがほとんどです。
人数は5人から10人で各々が役割分担して一つにまとまることが重要になります。
役割分担というのは 司会役、方向修正役、意見役、タイムキーパー役、書記役、発表役という具合になります。
人数にもよりますので、併用して2つの役割をこなさなければならない場合もあるでしょう。
自分は何役に適しているのか実際の面接の前から考えておくとだいぶ楽になります。
グループ討議(ディスカッション)での主な配役
司会役とは5人から10人の話がうまく進むように問題を解決する道筋をリードする役割です。
自分の意見をドシドシ出して仕切るのとは違います。話がうまく流れるように、みんなが発案しやすい場をつくりだす人です。
方向修正役は司会の補佐的な役割で、グループ討議をしていくなかで話の論点が反れていった場合に、話の方向を元に戻すことができる人の役割です。
司会の人がいても議論が白熱してくるとどうしても、限られた時間をどうでもいいような内容について多く使ってしまうことになりかねません。そんなとき一言「少し論点がずれているような気がするので話を元に戻しましょう」と流れを戻すことができれば議論がスムーズに展開するようになります。(この役は名乗りでるものではなく流れを読んで発言できればOKです。)
意見役というのは司会の人が進行していくなかで意見を求められたとき、どんどん意見を出す人です。
事実上答えを出すためには最も必要な役割です。ここで出す意見が議論の質をあげる材料になるでしょう。ポイントは人の意見を否定せず、自分の意見をドシドシだすことです。
タイムキーパー役は決められた時間をうまく配分する人です。
司会の人に10分たったことを知らせるだけでも司会の人はずいぶん楽になります。あと5分で討議の時間が終わるというときにまだ意見のまとめに入っていない、なんてことになったら大変です。大事な役割ですが誰でもなれます。議論に白熱しつつも冷静に時間を見るということを心がけておいてください。
書記役は討議中メモをとって、要点などを文章にまとめる役割です。
発表者用の文章も作成してあげれれば満点です。書くのが遅かったり、ボーっとしていればみんなが困ることになります。字が汚くて発表者が読めないとなるとチームに大打撃をあたえることになるでしょう(汗)
発表役は最後にみんなの意見をまとめたものをうまくプレゼンテーションする人です。
書記役がうまくまとめられていなかったり、当然討議がうまくいっていなければかなり困ることになります。しかし、うまくプレゼンテーションできると企業側の評価は高いので頑張ってやってみましょう。
これらのうちどの役割になれば評価が高いというものはありません。あなたがついた役割をまっとうすることが評価になります。
早い段階で自分の役割を見つけて意識的にその役割に徹底してください。討議の最初に全員で役割を決めてしまったほうが流れがスムーズになります。
人数が限られている場合、書記の人がタイムキーパーと方向修正役を併用してもいいでしょう。
逆に、司会の人は話しすぎる(意見役を併用しすぎる)とマイナス評価になる場合がありますので注意してください。
グループ討議(ディスカッション)形式の面接の目的
グループディスカッション形式の面接の目的は議論に勝つことではありません。
他人とのコミュニケーションのとり方がうまくできるかどうかなのです。
面接官は、客観的に他の人の意見を聞いて議論の展開についていけているかどうかをみています。
グループ全体に行き届いた配慮をしつつ、積極的に参加しましょう。
グループ討議(ディスカッション)をむかえるにあたって
例えば友達と日ごろ何気ない話をしているときでも、あなたがどのポジションに向いているのか考えてみてください。
合コンのときに何気なく進行を仕切ったりしてませんか?盛り上がっているなかで終電の時間をみんなに聞くなど気遣いはできるほうですか?
グループ討議の面接に入ったら、司会に向いていると思った人は早めに名乗り出たほうがいいでしょう。
面接官に積極性をかってもらえます。
さらに、みんな率先してやりたがらない役回りですので時間のロス防げます。そしてなにより、せっかく司会に向いているのに他の人にとられてしまっては力が発揮できませんから。(司会以外の役が向いていると思う人は、その役を積極的に買ってでましょう。)
出題される問題例
- 「人にものを教える」ときに必要な要素を3つ挙げなさい
- 無人島に一つだけ持っていくとしたら何をもっていくのがよいか?
- 経営者にとって必要な資質とは何か?
- 国政選挙の投票率を上げるためにどんな対策をとればよいか?
- 死刑制度は廃止すべきか?
- 裁判員制度について賛成か?
- サマータイム制を導入すべきかどうか?
- 日本は核兵器を保持するべきか否か?
- 消費税の引き上げについてどう思うか?
- 学生と社会人の違いは何か?
- 社会人に必要なものは何か?
- 新入社員が会社に入ってやるべきことは何か?など
本当に答えがあるのかすら危うい問題を出されます。
そのときそのときのニュースに関連した問題は出題されることが多いので、日ごろから関心をもって自分の意見をもっておいてください。
source credit titles 1.Group DIscussion and Planning / Anyaka/http://farm4.static.flickr.com/3662/3481865293_9eeee3e70a_m.jpg 2.Five Senses / TheNickster/http://farm4.static.flickr.com/3591/3667839998_0e1f5e7453_m.jpg